【勉強ノート】 #2 「入門」株の仕組み
こんにちは。トムです。
今回は杉村富生著の株の仕組みについてノートを取っていきたいと思います。
それではいきましょう。
(今回のノートでは基本的なことは書きませんが、僕もまだ初心者なので、一般常識として知られていること以降のことについて書いていこうと思います。よろしくお願いします。)
1. 株主の権利
5%ルール…発行済み株式数の5%以上を保有する株主はその持ち株の増減を内閣総理大臣に報告しなければならない。
株式を持つものの権利としての性格を持つ
①利潤証券…会社の収益配分に参加できる権利(配当、株式分割など)
②物的証券…会社が倒産する時に残余財産の分配に預かる権利
③支配証券…株主総会への出席、議案の議決権、発言権(議決権は持ち株に応じて)
総発行株式の1%以上を持つ株主→株主総会の議題提案権
総発行株式の3%以上を持つ株主→臨時株主総会の開催の請求、帳簿閲覧権
総発行株式の10%以上を持つ株主→解散請求権
総発行株式の過半数を持つ株式→経営権
2 . 株券は誰が発行する?
いつ発行?→設立時と資金需要があるとき
『新たな資金調達の方法』
①間接金融→銀行からの借入を行う
②直接金融→銀行を介さず市場から資金を調達する
→(1)社債、CP(コマーシャルペーパー)の発行
(2)新株発行=増資(業績悪化で減資するケースもある)
・増資にはルールがある
増資→公債増資、優先株の発行、第三者割当増資、新株予約権付社債、新株予約権証券
これらをエクイティ・ファイナンス(新株発行を伴う資金調達)と呼ぶ
これらの発行は上場企業でなければいろいろな制約があって簡単ではない。上場企業であってもROE(株主資本利益率)などに厳しい条件あり。
・公募増資は時価発行がほとんど。新規上場においてはブックビルディング(需給調整方式)によって公募価格、及び売り出し価格がきまる。
・MSCB(転換価格の下方修正条件付き転換社債型新株予約権付社債)では企業は資金調達ができる反面、既存株主に不利益を被らせてしまう。
・第三者割当増資は、取引先や金融機関、自社の役職者などに割り当てる形で実施。
目的は、親会社による経営不振子会社のテコ入れ、経営権の強化、関係の緊密化、
エクイティファイナンスができない企業の資金調達、財務内容改善
•words
①ライツ・イシュー制度…大量の公募増資によって株式の価値が希薄化し、既存株主が不利益を被るケースがある。そのとき、日本取引所は株主に引き受けの権利を与えるライツイシュー制度を採用している。
②黄金株…特定の株主に拒否権などの特別な権利を付与する株式のこと。M&Aに対する防衛のために発行される。
3 . 株式売買の目的は?
企業:資金調達のため
投資家:儲けるため
資本市場には2種類ある
①発行市場 ②流通市場
後者の流通市場において多くの投資家が株式投資をすることで多種多様な価値観が生まれ流通に厚みが出る。
また、上場企業の銘柄(株式の種類)であれば、4日あれば売却代金を手にすることができる。このような換金性が大きなメリットの一つ。
4 . 株式相場って何?
株式相場は、新聞で大きな面を使って紹介される程重要である。
株式相場←業績と需給できまる。(普通の商品と同じ)
・words
①投資尺度→利回り、PERやPBRなどいろいろある。使い方には工夫が必要。
②PER→株価収益率。株価を1株当たり税引き利益率(EPS)で割って算出する。
例えばEPS20円の企業の株価が200円の時にPERは10倍になる。
5 . 株式市場とは?
「発行市場」と「流通市場」の両輪によって成り立つ
発行市場→企業によって新しく発行された証券、株式の場合は株券が証券会社の仲介によって最初の投資家に保有されるまでのあいだのこと。
流通市場→払込に応じた投資家(株主)にが第三者に転売し、これが次々に売買されていく。この市場が流通市場と呼ばれる。
両市場の活性化が重要。
証券が発行されるためにはしっかりと整備された流通市場が必要。また、いざというときにすぐに換金できないようでは投資家は安心して出資できない。
・words
①PTS→私設取引システムの略。取引所ではなく証券会社のネットワーク上で取引される。
②塩漬け→手持ち株が値下がりし、材料的にも業績面でも反発が望めず、さりとて売るには損が大きすぎるときに、株価が戻るまで待つこと。
5 . 証券取引所とは?
株式や債券などを売買する証券流通市場の中心。
証券取引所での取引→市場内取引
大口投資家同士の相対売買や端株取引など→市場外取引
東京取引所の立ち合い時間
月曜日から金曜日の午前9時から11時(前場)、午後12時半から3時(後場)の二回行われる。
前場または後場の最初の取引が寄り付き、最後の取引を引けという。
年の売買のはじまりは原則1月4日(大発会)、終わりは12月30日(大納会)
・words
6 . 上場企業と非上場企業
投資家が売買できるのは上場株だけ。
上場するためには非常に厳しい基準をくぐり抜ける必要がある。
・words
①裏口上場→非上場会社が売り上げ不振の上場会社を買収することで実質的に上場企業になること。近年は規制される方向にある
②時価総額→株価×発行株式数によって算出される。ちなみに日本のトップはトヨタ。
③NISA…少額投資非課税制度のこと。年間100万円の証券投資に対して、その収益を非課税にする。5年間の限度措置であり、最大500万円分が非課税になる。この制度を利用するためには、証券会社に非課税口座を持つ必要がある。
7 . 株式市場の種類と基準
市場によって企業規模、株式売買高などに違いがある。
東京証券取引所では決算ごとに企業を審査し、1部の基準にあった場合に指定替えが起きる。下がる時も当然ある。
・words
①動兆→株価が徐々に動き出すこと
②小動き→少浮動やベタなぎ相場などとも呼ばれる。手掛かり材料にかけ、動きの乏しい相場のこと。
8 . 証券会社は何をするの?
証券業は金融庁の登録を受けた株式会社であればどんな会社でも営むことが可能。(最低資本金5600万円)
2012年時点では外国証券を含め271社が証券業をしている。
・証券会社の業務の4本柱
①委託売買業務(ブローカレッジ)
投資家から受けた売買注文を流通市場に取り次ぐ業務。取り次いだ際に委託手数料を取る。
②引き受け業務・売り出し業務(アンダーライティング)
株式会社などが株式、債券等を新たに発行するときに売り出すことを目的として証券会社が全部または一部を引き受けることを「引き受け業務」という。売れ残りは証券会社が引き受ける。
また、既に発行されたものに対して同様の業務を行うことを「売り出し業務」という。
③募集の取扱業務、売り出しの取り扱い業務
新たに発行された株式や債権を広く投資家に買ってもらうよう営業する業務。
②に似ているが、売れ残り株式等を引き受ける必要がない点などが異なる。
④自己売買業務(ディーラー)
証券会社自身の考えに基づき自己の計算と勘定で売買すること。手数料は入って来ないものの、売買益はそのまま会社の利益となる。
8 . 注文の仕方と決済
株式投資を行うには、まずは証券会社に口座開設が必要。その後売買注文を行う。売買注文を出すときにはどの銘柄をどれくらい買う(売る)のかをしっかりと決める事が必要。
注文方法には成り行き、指値、寄り付き、大引け、加重平均などいくつかある。(詳細は下述)
売買の後は決済。株式投資の決済には、売買成立日を含む4日目に株券、代金の受け渡しを行う①普通取引のほか、②当日決済取引、③特約日決済取引、④発行日決済取引、の4つがある。通常は普通取引である。
具体的な注文の例として、「パナソニック株を月曜日中に1000株、860円で指値買い」など。
現在はネット取引など様々な手数料体系が工夫されており、手数料も昔に比べると安くなってきている。
・words
①全面安→ほぼ全銘柄が下がること。
②暴落→全面安で、日経平均株価が500円以上下げたようなとき、300〜400円程度の値下げが急落。1000円以上の下落が何日も続く場合には恐慌。
9 . 注文時の注意点
ある程度は決まっているが、様々な売買単位が存在する。100株からもあれば、1000株からの企業もある。
将来的には100株に統一される予定。
・様々な注文方法
➀指値注文
株価をを指定して株を売買すること。高音で買ったり安値で売ったりするリスクがない反面、約定(売買成立)出来ないこともある。「今日中に」など期限を指定できる。
②成り行き注文
値段に拘らず、売買の成立を優先させるやり方。
③寄り引き注文・大引け注文
売買の時期を指定できるものとしてこれらがある。前場や後場の初めの取引である寄り引きでの注文、同終わりの取引である大引けでの注文などがある。
④加重平均取引
一定期間内の株価の平均値で売ったり買ったりできるやり方。ただ、コスト的には割高。
・words
①逆行高→全般が低迷しているのに特定の銘柄だけが人気化するケースのこと。
10 . 株価の決まり方
株価はオークション形式で決まる。
この形式での二大原則
①価格優先の原則
株式売買においては注文者から見て不利(高く買う、安く売る)と思われる金額から先に値段をつける。
②時間優先の原則
早い時間に注文した方を優先するザラバ方式。また、朝9時までに出された注文は同一時間とみなす板寄せ方式もある。
また、株価は市場の自由な活動により決められるのが原則だが、投資家に損害を与えると予想される場合には様々な規制措置が入る。
株価に大きく影響されると思われるニュースが入った場合の売買停止、値幅制限、信用取引規制など。値幅制限いっぱいに上がったときをストップ高、逆に売られた時をストップ安という。
11 . 信用取引とは?
信用取引→証券会社が顧客に信用を供与して行う有価証券取引
具体的には…
証券会社が株を買いたい人に買い付け代金を貸し、売りたい人に売りつけ株を貸すことによって行う。
投資家は手持ち資金を上回る株式を取得(カラ買い)でき、手元に株券がなくても株を売る(カラ売り)できる。ただ、リスクも大きいため初心者は避けるのがベター。
・信用取引のルール
信用取引を行うには委託保証金が必要で、この金額は原則、売買代金の30%以上、かつ30万円以上必要。もちろん、株式保証金率などは市場情勢などによって左右される。
大手証券会社の場合、信用取引を行える条件を厳しくしており、誰でもやれるわけではない。
信用取引ができる銘柄(信用銘柄)は上場銘柄のうち証券会社が決めた銘柄に限られる。また、証券会社が信用取引のために証券金融会社から売りつけ株、または買いつけ代金を借り入れることのできる銘柄(貸借銘柄)は信用銘柄からまた絞られる。
信用取引は原則6ヶ月以内が期限。この期限内にカラ売りをしている人は、買い戻すか、株券があればそれを証券会社に引き渡して決済する現株渡しを行う。
一方、カラ買いをしている人は売却の反対売買をするか、証券会社に買付代金を引き渡して現券を引き取る現引きを行う。
最近はネット証券を中心に無期限の信用取引が行われているところが増えているが、金利等のコストが嵩む。
なお、カラ買いした株の株価が下がり、委託保証金から損失を引いた残額が約定価格の20%を割ったり、他の保有株県など保証金代用証券が値下がりした場合には、追い証が必要になる。
・words
①強含み→相場が小高く、さらに今後も伸びそうな状況。逆の場合を弱含みという。
②一服→相場の動きが少し止まること。上げ一服、下げ一服などと使う。
今回はここまで!
次は、12 . 「株式売買と税金」から扱って行きます。
是非見てみてください。
では。
前期を終えた早稲田生によるオンライン授業のリアルな感想
こんばんは。今年ももう8月になって、なかなか暑くなってきましたね。まぁ暑くても関係ないんですけどね... なんでかって?
後期もオンライン授業だからに決まってんじゃろがい!!!
はい、ということで、今回は前期をすべてオンラインでやってきた感想を書いていきたいと思います。少し口が悪くなるかもしれません。ご了承をお願いします。
注)早稲田に行きたい受験生が閲覧するのはご遠慮ください。今後の受験勉強に大きな影響を及ぼす可能性があります。
さぁ行きましょう!
1.良かった点
①繰り返し講義を聴くことができる
ここは大きい点ですよね。もし通常通り対面授業が行われていたら聞き逃していたようなところまで何回も聞けるので、かなり助かりましたね。そのおかげで授業の本当の魅力を感じられたので、ここはよかった点かなと。
②朝早く起きなくてもいい
ここも割とでかいですよね。電車にのって大学に行くよりも使える時間は多くなったのかなと思います。まあ自分はその分メリハリがつけられなかったんですが…
自制心強い人にはメリットなのかなと思いますね。
③服を選ばなくてもいい
自分はズボラなのでこの点は助かりましたね。さすがにパジャマで授業を受けるなんてことはなかったですが、上のTシャツを考えればよかったので、その点ラクでしたね。
2.悪かった点
おい受験生、本当にこの先を見てもいいのか?来年これが待ち受けているかもしれないんだぞ...
覚悟が決まった諸君、スクロールを続けなさい。
①絶望感半端ない
受験勉強を1年間ずっと続けてきて、見たいテレビ、映画、やりたいゲームも我慢して、入試会場の緊張感とプレッシャーに打ち勝つ...
そんな地獄の受験生活を切り抜け、つかみ取った栄光は、オンライン授業という絶望に変わる。
正直めっちゃ落ち込みました。やっと早稲田のキャンパスに通えるはずだったのに、ずっとパソコンとにらめっこする日々が続きます。これはなかなかしんどかったです。
僕は地方出身なので周りに早稲田進学者はほぼいませんでした。こうなるとかなり孤独で、わけもわからないままレポートを書いたりしていました。
東京で早稲田の新入生同士で集まっているようなSNSの投稿を見て落ち込んだりしましたね(笑)
②単純につまらない
そりゃあそうです。そもそも授業は面白くないのが大半です。それを友達と受けることもできず、黙々とパソコンを見ているのはかなりの苦痛でした。
もちろん刺激的で面白い授業はありましたが、そうはいっても大体はつまらなかったですね。
③刺激が少ない
上京という刺激もなく、出会いもなく、家の中に居続けると、まったく刺激がありません。最初は新鮮だった授業も、いつからか陳腐化し、自分の中でただ見て、課題をやるだけのものに成り下がってしまいました。
朝起き、ご飯を食べ、パソコンを開き、授業を受け、課題をやり、寝る。
そんな日々が三か月続きました。
また、刺激がないので当然やる気も出ません。これは個人差があると思いますが、自分はは家族以外と関わらなくなると気力がなくなりました。「人間は社会的な動物である」という言葉の意味を心から実感した前期でした。
④手の抜き方がわからない
これは地味に大きい問題でした。真面目な方は、手を抜くのがまずおかしいとおっしゃるかもしれませんが、不真面目な僕にとっては大きな問題でした。同じ授業の友達もいないので、周りが課題に時間をどれだけかけて、どの程度のクオリティで出すのか、が全く分からず、かなり時間をかけてしまいました。
また、課題に対するフィードバックはありません。僕の場合はどの授業もありませんでした。もちろんフィードバックをするべきと言うつもりは毛頭ありません。何百人分もの課題に返事をしていれば教授側に大きな負担がかかりますから。
ただ、孤独に課題をやっている中で何もフィードバックがないと、それはそれでやはりきつい。自分がただ課題をmoodleにアップするだけのロボットであるかのように感じられるのです。これは自分としてはきつかったです。
⑤ほぼSNSで他人とコミュニケーションをとる
これは僕だけかもしれませんが、SNSだけでコミュニケーションを取っていると、リアルのコミュニケーションにまで支障をきたしました。言葉が出てこなかったり、うまくまとまらないことが格段に増えたのです。
⑥目が悪くなる
これも個人差あると思います。一時的なものかもしれませんが、僕は目が悪くなりました。おそらくパソコンのように近くを見続けてしまうことで発生するようです。これもオンライン授業の悪い点ですね。
3.終わりに
ここまで長々と書いてしまいましたが、いかがだったでしょうか。(実は悪かった点まだまだあります笑)
個人的にはこの前期かなりつらかったです。孤独感と無力感で鬱になりかけました。もう秋のオンラインはやめてください。もう変えられないとは思いますが。
最近一つ自分が疑問に思うのは、貴重な大学の1年間と引き換えなければならないほどコロナが脅威なのか、ということです。詳細なデータ等は載せませんが、重症者、死亡者ともに低い水準を保っており、しかもそうなってしまうのはほとんどが高齢者です。20代、10代の死者はいまだ誰一人出ていません。
高齢者は死んでもいいといってるわけではさらさらありません。命に優劣はありませんから。ただ、マクロな目で見たときに、コロナを恐れたときの損失と、それで得たものを比べると、圧倒的にマイナスになると思うのです。
過ぎたるは及ばざるが如し、ということわざにもあるように、このコロナ騒動はどうもやりすぎにしか感じられないのです。
わかりません。外出をしていないので周りがどれほど恐れているのかもわからないですが…
書いていて少し暗い雰囲気になってしまいましたのでこの辺にしておきます。
自分の稚拙な文章を読んでいただきありがとうございました。
【勉強ノート】 #1 「お金2.0」 佐藤航陽著
久しぶりの更新です。
大学が夏休みに入ったのでいっぱい勉強していきたいと思います。今回は「お金2.0」を読みながら、ノートという形でブログに書いていきたいと思います。
第一章 お金の正体
現実は3つのベクトルが相互に影響を及ぼしながら未来を決めている。
フィンテックにも2つ種類がある。
①Fintech 1.0
既存のシステムは壊さずにIT等の力で業務の効率を最大化
②Fintech 2.0
近代のお金のシステムを無視。再構築。
例)仮想通貨...
お金の役割→価値の保存、尺度、交換
経済→ネットワーク
↑みんなが使っているものをみんな使うため格差が大きくなる。
社会の効率性と幸福性(平等性)のバランスを取るべき
発展する「経済システム」の特徴
①インセンティブ→報酬が明確である
報酬を受け取るときに快楽物質が発生する。加えて、報酬を期待しているときも分泌される。
②リアルタイム→常に状況が変化するとメンバーが知っている
脳は退屈しやすいという特徴をカバー。
③不確実性→ある種のインセンティブになる
④ヒエラルキー→序列が可視化されている(新陳代謝が生まれるように仕向ける)
他人との優劣が明確になり、快楽物質の発生。
⑤コミュニケーション→全体が1つの共同体であると認識
追加①システムの寿命を考慮しておく
→ある程度の長さで固定化、陳腐化が発生し、ユーザーが新しいシステムに流れてしまう
→別オプションを用意
追加②共同幻想を作り上げる
→ミスや欠陥が許容されるために、全体が同じ思想を持っていると長続き
これらは会社にも当てはまる
#勝手に拡大するサービスを作るには??
上記の5つの要素を抑えていること、人々の欲望に合致していること
経済システムの自然との共通性
自然の構造に近いほど社会で普及し、離れるほど悲劇的な結末を生む。
第二章 テクノロジーが買えるお金のカタチ
今起きているのはあらゆる仕組みの分散化
これまでは中央集権化によって秩序を守ってきたが、これからは1人1人がつながっていく時代。
分散化によってつくられた新しい経済システム3つ
①シェアリングエコノミー...UBERやAirhubなど
ネットワーク化した個人を束ねて1つの経済システムを作り、人間には煩雑な支払いや中立なレビューなど最低限の機能を代理人として提供
他社からの評価によって回る経済
シェアリングエコノミーをさらに推し進める
経済圏がネットワーク内で完結するもの、国家がやっていることの縮小版を企業が行う
トークンの種類
(1)通貨型トークン
楽天ポイントやTポイントなど。利用者を増やすことで利益が生まれる
(2)配当型トークン
特定のサービスや機能で上がった収益をユーザーに分配
(3)会員権型トークン
世の中に膨大なデータがあふれたことで進んでいく「自動化」、ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」という2つの流れが重要。
その二つが組み合わさると→自律分散
第三章 価値主義とは何か
限界を露呈し始めた資本主義
多くの人が資本主義のいき過ぎを感じ、畏れ始めた
ツールに過ぎないお金の重要性が高まり過ぎた
生み出されるお金の割合
消費経済(何かを買って消費)→1割
資産経済(お金からお金を生み出す、資産家、証券マンなど)→9割
人々はお金にならない価値を意識し始めた←資本主義の価値と現実での価値の乖離
・お金が価値を媒介する時代の終焉
・財務諸表では測れない
資本主義から価値主義へ
資本主義→お金を増やすことが最大の行動原理
価値主義→人間の欲望を満たす実世界の実用性など全般的な価値を最大化することが行動原理
価値の三分類
①有用性への価値
→役に立つか?という観点から考えた価値
②内面的な価値
→愛情、興奮など個人にポジティブな影響を及ぼすときに価値を認める
③社会的な価値
→社会全体の利益を創出することを価値と認める
②の内面的価値などは可視化できていなかった。だが、インスタグラムやツイッターなどで数値として認識できるようになった
評価経済の落とし穴
・信用や評価が「注目」や「関心」にすり替わっている
・注目や関心を集めるためにモラルや道徳が失われる
Point.複数の経済システムは併存しうる
価値主義とは二つの大きな変化が混ざったもの
・経済の民主化
つい最近までは国の専売特許であった通貨発行権や経済圏の生成が民間レベルでも可能になった。
・資本にならない価値で回る経済
資本主義の欠陥を補える
第四章 お金から解放された生き方
人生の意義を持つことが「価値」になった時代
ミレニアル世代(1980年代以降に生まれた人たち)とそれ以前の人たちの価値観はまるで違う。
それ以前→裕福になりたい、という貧困からの脱却を目的とした上昇志向の世代
ミレニアル世代→ある程度幸福である中に生まれたため裕福になることへの価値意識の減少
マークザッカーバーグ→我々の課題は、誰もが人生の中で意義を見出せる世界を作り出すこと!
マズローの五段階欲求でいうところの利他的な欲求が大きくなっている
やりたいことってどうしたら見つかる??
→1日中やっていて苦痛ではないもの
それらによって自分の価値を最大化する
転職や就職でもそれがベースとなる時代が来ている
枠組みの中での競争から枠組みを「作る」競争へ
第五章 加速する人類の進化
ルネサンスが起こったときは、貿易によってイタリアが裕福になり、富を築いたメディチ家などよって芸術や学問への投資が行われ、大きなパラダイムシフトが起こった。
これと同じことが現在も起きている。人間が創造力を発揮し、以前までは価値を見出されなかったことが価値を生みだしていく。
大半の労働は自動化されたり、ベーシックインカムの導入によって、人間は労働やお金から解放される。
お金はツールに過ぎない
感想
株式会社メタップス社長の佐藤氏の考え方がしっかりと感じられてとても面白かった。特に、現代と過去の幸福の基準は変わり、それに応じて価値基準も変化していく、問う考え方は最先端を走っているように感じられるが、もうそこまで迫っている、もしくはもう始まっているのかもしれないと思わされた。
このような金融業界の最先端で働いている人の話を聞くことで、自分の今後の考え方もある程度アップデートさせていかなければならないと感じた。この先の時代を生きるものとして、乗り遅れないようにせねば...
今回は以上。
水野敬也著 「LOVE理論」 理論まとめ Part1
自粛期間中に読んだ「LOVE理論」という本のなかに登場する理論を今回はまとめていこうと思う。
この本は「夢をかなえる象」でおなじみの水野敬也氏の著書で、もてるための秘訣が多数収録されている。巷には恋愛指南書があふれているが、この本はそれらとは全く違う。
一見ぶっ飛んでいるように見えるが、水野氏の文章力もあり、実に説得力のある内容となっている。もちろん万人にあてはまるものではないかもしれないが、そもそも万人に当てはまる本なんてこの世に存在しないのだから、これから読む人には敬遠せずに楽しく読んでもらいたい。
もちろんブログとして書くのだが、自分の備忘録として書くというのが大きな理由だ。ということで読みにくかったり、理解に苦しむものがあったりするかもしれないがご了承願いたい。
- 1.恋愛五大陸理論
- 2.デビュー理論
- 1.デビュー理論
- 2.ファッションマグロ理論
- 3.綱吉理論
- 3.出会いの鉄則・デートの鉄則
- 1.日本代表理論
- 2.ハマちゃん理論
- 3.武士の一文理論
- 4.ホーム理論
- 5.逆に理論
- 4.DK心変わりの悲劇
- 1.DK心変わりの理論
- 2.アリアリ理論
- 4.お持ち帰り三大理論
- 1.ラブ&セックス理論
- 2.わかるよ理論
- 3.タクシー理論
- 4.バタンチュー理論
- 5.コロンボ理論
- 6.セックスの鉄則
(この記事で終わらせずに、ぜひ皆さんには本すべてを読んでもらいたい。)
続きを読む大学4年間は本当に人生の夏休みなのか。
先日、とある新歓に参加した。あるスポーツサークルのオンライン新歓だ。ZOOMを使って自己紹介やレクリエーション等を行うというものだった。
オンライン上でレクリエーションをしていてあることを感じた。
続きを読む国語ってどう勉強すればいいの?僕を早稲田に現役合格せてくれた参考書と勉強法 国語編
国語って何勉強すればいいの?高2のころの僕の言葉だ。国語というのは受験の教科の中で1番といっていいほど、勉強法が確立されていない教科だろう。今回は僕が受験を通じて、こうすれば早稲田の国語で合格点を取れる!という参考書ルートや勉強法を紹介していこう。
*ただし、今回紹介する参考書が絶対というわけではない。参考書選びの参考までに見ていってほしい。
ちなみに英語編はこちら。
- 1.参考書
- 1.3年の4月まで
- 1.古典文法ステップアップノート (河合塾)
- 2.漢文句法ステップアップノート
- 3.読んでみて覚える古文単語
- 2.3年の4月から夏休みまで
- 1.古文上達45
- 2.漢文早覚え即答法
- 3.入試現代文へのアクセス基本編
- 4.首都圏有名私大古文演習
- 3.夏休み
- 1.首都圏難関私大古文演習
- 2.精選問題集漢文
- 3.現代文と格闘する
- 4.それ以降
- 1.早稲田の国語
- 1.3年の4月まで
- 2.勉強法
- 1.現代文
- 2.古文
- 3.漢文
- 3.おわりに
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【経済学】vol.3 消費者余剰・生産者余剰って何?
今回は経済学の3回目、消費者余剰、生産者余剰とは何かについて解説していく。
前回の記事はこちら。ぜひ1回目から見ていただきたい。
- 1.消費者余剰
- 2.生産者余剰
- 3.消費者余剰と生産者余剰のグラフ
- 4.まとめ
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