トムの勉強ノート

現役早大生によるなんでもブログ。日々の雑念を書き連ねる。

【勉強ノート】 #1 「お金2.0」 佐藤航陽著 

久しぶりの更新です。

 

大学が夏休みに入ったのでいっぱい勉強していきたいと思います。今回は「お金2.0」を読みながら、ノートという形でブログに書いていきたいと思います。

 

 

 

 

第一章 お金の正体

現実は3つのベクトルが相互に影響を及ぼしながら未来を決めている。

「お金」「感情」「テクノロジー」(強さ順)

 

フィンテックにも2つ種類がある。

①Fintech 1.0

既存のシステムは壊さずにIT等の力で業務の効率を最大化

②Fintech 2.0

近代のお金のシステムを無視。再構築。

例)仮想通貨...

 

お金の役割→価値の保存、尺度、交換

 

経済→ネットワーク

↑みんなが使っているものをみんな使うため格差が大きくなる。

社会の効率性と幸福性(平等性)のバランスを取るべき

 

発展する「経済システム」の特徴

インセンティブ→報酬が明確である

報酬を受け取るときに快楽物質が発生する。加えて、報酬を期待しているときも分泌される。

 

リアルタイム→常に状況が変化するとメンバーが知っている

脳は退屈しやすいという特徴をカバー。

 

不確実性→ある種のインセンティブになる

 

ヒエラルキー→序列が可視化されている(新陳代謝が生まれるように仕向ける)

他人との優劣が明確になり、快楽物質の発生。

 

コミュニケーション→全体が1つの共同体であると認識

 

追加①システムの寿命を考慮しておく

→ある程度の長さで固定化、陳腐化が発生し、ユーザーが新しいシステムに流れてしまう

→別オプションを用意

追加②共同幻想を作り上げる

→ミスや欠陥が許容されるために、全体が同じ思想を持っていると長続き

 

これらは会社にも当てはまる

 

#勝手に拡大するサービスを作るには??

上記の5つの要素を抑えていること、人々の欲望に合致していること

 

経済システムの自然との共通性

自然の構造に近いほど社会で普及し、離れるほど悲劇的な結末を生む。

 

第二章 テクノロジーが買えるお金のカタチ

 

今起きているのはあらゆる仕組みの分散化

これまでは中央集権化によって秩序を守ってきたが、これからは1人1人がつながっていく時代。

 

分散化によってつくられた新しい経済システム3つ

①シェアリングエコノミー...UBERやAirhubなど

ネットワーク化した個人を束ねて1つの経済システムを作り、人間には煩雑な支払いや中立なレビューなど最低限の機能を代理人として提供

 

評価経済...ライブチャットYoutubeなど

他社からの評価によって回る経済

 

トークンエコノミービットコイン圏など

シェアリングエコノミーをさらに推し進める

経済圏がネットワーク内で完結するもの、国家がやっていることの縮小版を企業が行う

 

トークンの種類

(1)通貨型トーク

楽天ポイントやTポイントなど。利用者を増やすことで利益が生まれる

(2)配当型トーク

特定のサービスや機能で上がった収益をユーザーに分配

(3)会員権型トーク

トークンを保有している人が特別な優待や割引を受けられる

 

世の中に膨大なデータがあふれたことで進んでいく「自動化」、ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」という2つの流れが重要。

その二つが組み合わさると→自律分散

 

テクノロジーによって経済は「作る」対象に変わった。 

 

第三章 価値主義とは何か

限界を露呈し始めた資本主義

多くの人が資本主義のいき過ぎを感じ、畏れ始めた

ツールに過ぎないお金の重要性が高まり過ぎた

 

生み出されるお金の割合

消費経済(何かを買って消費)→1割

資産経済(お金からお金を生み出す、資産家、証券マンなど)→9割

 

人々はお金にならない価値を意識し始めた←資本主義の価値と現実での価値の乖離

・お金が価値を媒介する時代の終焉

・財務諸表では測れない

 

資本主義から価値主義へ

資本主義→お金を増やすことが最大の行動原理

価値主義→人間の欲望を満たす実世界の実用性など全般的な価値を最大化することが行動原理

 

価値の三分類

①有用性への価値

→役に立つか?という観点から考えた価値

②内面的な価値

→愛情、興奮など個人にポジティブな影響を及ぼすときに価値を認める

③社会的な価値

→社会全体の利益を創出することを価値と認める

 

②の内面的価値などは可視化できていなかった。だが、インスタグラムやツイッターなどで数値として認識できるようになった

 

評価経済の落とし穴

・信用や評価が「注目」や「関心」にすり替わっている

・注目や関心を集めるためにモラルや道徳が失われる

 

Point.複数の経済システムは併存しうる

 

価値主義とは二つの大きな変化が混ざったもの

・経済の民主化

つい最近までは国の専売特許であった通貨発行権や経済圏の生成が民間レベルでも可能になった。

・資本にならない価値で回る経済

資本主義の欠陥を補える

 

第四章 お金から解放された生き方

人生の意義を持つことが「価値」になった時代

ミレニアル世代(1980年代以降に生まれた人たち)とそれ以前の人たちの価値観はまるで違う。

それ以前→裕福になりたい、という貧困からの脱却を目的とした上昇志向の世代

ミレニアル世代→ある程度幸福である中に生まれたため裕福になることへの価値意識の減少

 

マークザッカーバーグ→我々の課題は、誰もが人生の中で意義を見出せる世界を作り出すこと!

 

マズローの五段階欲求でいうところの利他的な欲求が大きくなっている

 

やりたいことってどうしたら見つかる??

→1日中やっていて苦痛ではないもの

 

それらによって自分の価値を最大化する

転職や就職でもそれがベースとなる時代が来ている

 

枠組みの中での競争から枠組みを「作る」競争へ

 

 

第五章 加速する人類の進化

ルネサンスが起こったときは、貿易によってイタリアが裕福になり、富を築いたメディチ家などよって芸術や学問への投資が行われ、大きなパラダイムシフトが起こった。

 

これと同じことが現在も起きている。人間が創造力を発揮し、以前までは価値を見出されなかったことが価値を生みだしていく。

 

大半の労働は自動化されたり、ベーシックインカムの導入によって、人間は労働やお金から解放される。

 

お金はツールに過ぎない

 

感想

 株式会社メタップス社長の佐藤氏の考え方がしっかりと感じられてとても面白かった。特に、現代と過去の幸福の基準は変わり、それに応じて価値基準も変化していく、問う考え方は最先端を走っているように感じられるが、もうそこまで迫っている、もしくはもう始まっているのかもしれないと思わされた。

 

このような金融業界の最先端で働いている人の話を聞くことで、自分の今後の考え方もある程度アップデートさせていかなければならないと感じた。この先の時代を生きるものとして、乗り遅れないようにせねば...

 

今回は以上。